大日本茶道学会

ご挨拶

昨年から利休生誕500年記念のイベントの記事を目にするようになりました。利休関連の行事にとっては、亡くなった年から数える利休忌が、半世紀ごとに節目となってまいりました。

しかし、一般的に偉人を顕彰する節目としては、生まれた年からの生誕記念は没後よりもポピュラーなような気もします。生誕記念は、茶道界の外からの発想なのかもしれません。

500年たって、利休も茶道界のしきたりではなく、一般の人に受け入れられる形で顕彰されるようになったと肯定的に受け止めたら良いのではないか、と思っています。

「あやかっている」という批判もあるでしょう。しかし、新型コロナウィルス感染拡大で、二年間、閉塞的な状況に置かれてき現在、利休居士が茶道に対しての世間の関心を取りもどす救世主となってくださるのであれば、先人が「茶聖」と仰ぎ見た理由も身に染みて実感できるのではないかと期待します。

この二年間、私たちは門戸を閉ざしただけで何もせずにいたわけではありません。貴重な見直しの機会を与えられたと受け止めております。その成果を世に問いたいと思うからこそ、利休誕生500年記念の年への期待とご理解いただきたいと存じます。

令和4年1月1日
不積斎 田中仙堂

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