大日本茶道学会

大日本茶道学会の茶道

基本姿勢

大日本茶道学会の基本姿勢

道場制

茶道理論(5つの理論)

一.茶道本来無流儀論

元来、茶道が発生した時には流儀は存在しなかったことを指摘し、それぞれが自分の伝承した流儀だけを認め、他の流派の茶道を誹謗したり、流派が違うと交流することもできないような閉鎖的な体質を改めるように訴えました。流儀として残っている形式よりも、それを生み出した宗匠達が求めたことを追求し続けることこそが重要であると考えたのです。大日本茶道学会は、田中仙樵の考案による独自の茶道体系に基づく一つの茶道流派ではありますが、“茶道本来無流儀論”の考えに基づいていることに変わりはありません。

二.茶禅論

田中仙樵は、点茶中であっても禅定に匹敵する精神状態を保つことが可能であることを体得し、それが点前修行の目的の一つになることを提唱しました。これは、点前が自身に対する内省を促す契機となることで、茶道が精神的な側面へ入り込むことができるという考えに基づいています。

三.茶礼論

田中仙樵は、五経の一つである中国古典の『礼記』に則り、茶礼を単に礼儀作法という形で狭く解釈するのではなく、人間の文化的所産という意味においての礼の哲学を展開しました。茶道を通じて道徳を涵養することを目的としなければならないということが、田中仙樵が掲げた主張です。

四.点茶七要(点前理論)

田中仙樵の理論家としての特徴は、「点茶七要」という点前理論を独自に体系化した点においてもよく表れています。すぐれた点前とは何かを評価する基準を、茶道だけでなく、他の伝統芸術にも共通した要素であると捉え、体系化しました。「点茶七要」は、故実を踏まえているだけではなく、人の身体の自然な動きを重視した科学的な理論に基づいて構成されています。大日本茶道学会では、この「点茶七要」に基づいて、点前の指導を行っています。

「点茶七要」の7つの要素:
カネワリ:道具を置きつけたり、体を構えたりする時の基準となる割りつけ方
  身体:手先だけではなく、体がしっかりと決まっている必要があること
  動作:一つ一つの所作には理論があり、それにしたがった所作であること
  連続:点前がねばらずに続くこと
  緩急:点前の全体と個別の所作それぞれに、早い部分と遅い部分の変化があること
   力:表面的な力みではなく、わざを含めた内的な働きがすぐれていること
   位:点前の種類の位、心のあり方の位の組合せで点前の味わいが生まれること

五.茶花理論

「茶花は花入に移した一枝、一花を賞玩するものである。花を生ける技術や、生けた花の形状を技巧的芸術として鑑賞する生け花や投入、盛花とは違った存在である」 大日本茶道学会の創設者である田中仙樵は、1927年(昭和2年)にまとめた、「茶花講義録」(全5巻)の中で、このように茶花を定義しています。

日本では江戸時代半ば、貴族から、武士、僧侶、町民にいたるまで生け花が盛んになり、茶席の花の姿にも影響を与え始めてきました。田中仙樵はそのことを危惧し、一枝一花を大切にしてきた茶花の素晴らしさを後世に伝授していく必要があると考え、「茶花講義録」としてまとめました。

そこでは、花と花入とのバランスの大切さを説き、花の高さや傾き具合、花入に対する花の幅という3つの要素を用いて、茶花の入れ方を分かりやすく解説しました。大日本茶道学会では、現在もこの理論に従い、茶花の教習を行っています。

大日本茶道学会とは