大日本茶道学会

【ミッションステートメント】第26回 「茶道文化」 を追加しました

私たちが、「茶道」という形に結晶した日本の喫茶習慣を誇りに思っています。しかし、そのことが、「茶道文化」として日本人と茶との関わりを
考えるときに、いかに「茶道」が形成されて発展したか、という側面にばかり注意を向けさせることになりがちです。

その結果、「茶道」にすぐに結び付かない抹茶以外の喫茶習慣、茶自体の生産・流通等のより広い「茶文化」への関心がおろそかになっていたか、
と気が付かされることがありました。

イギリス人から、「日本のお茶といえば、抹茶を点て、飲む場面ばかりが紹介されていたので、日本人はみんな抹茶ばかりを飲んでいると思って日本に
来たらそうではなかった。」と言われました。また、「ペットボトルに入ったお茶しか知らない世代の日本人には、煎茶と抹茶の違いも分からなくなっている」
との指摘も受けました。

このような現状を考えると、世界の人々に向けても、日本人に向けても、日本の「茶文化」の中に「茶道」がどのように位置づけられてきたのか、
というより大きな視点からはなすことが求められているのです。

菓子やアイスクリームといった加工食品を通じて、抹茶に興味を持った人々が世界に増えていることは喜ばしいことです。
けれども、その人々の関心を茶道にまで結びつけるには、日本のお茶の種類から説きおこしていく努力が求められています。

                                               会長 田中 仙堂 (平成30年8月発行 会報「えんじゅ96号」掲載)

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