大日本茶道学会

【茶道コラム】第29回「まずは行動で」を追加しました

このごろ、街で和装の方を見かけるようになってきました。見習いたいと思う素敵な
姿の方もいらっしゃる中、京都で外国人観光がレンタル和服のような着物の取り合わせや、
着方をしているのを見ると多少疑問を感じます。
 そんな着物姿に疑問と不満を抱く年配の女性も少なくないようで、最近若い女性の間では
問題になっているようです。突然に着物と帯のコーディネイトに文句をつけたり、帯締めの
位置や帯を直したりして、「着物警察」と呼ばれているそうです。
 知り合い同士であれば、ちょっと直し合うということは当然だと思います。でも、見も知らぬ
方に突然に声をかけ、いきなり行動をうつすのはちょっといかがでしょうか。

こんな文章を読んで、実は声をかけそうになったなどと言う方も多いのではないでしょうか。
着物と洋服では取り合わせ方や色遣いも違いますし、また、茶席に着る着物と、楽しむ着物、
冠婚葬祭などで着る場合ではまた、それぞれに異なります。
 若い方が良い取り合わせができない一つの原因は、着物をよく着る側にもあるのではない
でしょうか。場に合った姿を見せていれば、おのずと真似をするようになるものだと思います。
最近は着物売り場でも、お手本になるような方は少ないように思えますので、是非、普段から、
特に人に会う茶会や、稽古、お出かけの際には少し気にかけてみていただけませんか。
少し控え目ですが、着物と人を引き立てる茶人の着物姿は、世の中を良い方向に向かわせる
きっかけになるのではないでしょうか。
 着物だけではなく、背筋を伸ばして、立居振る舞い、歩き方、そして言葉遣いにも気をつけ
ましょうね。

               教場長 田中 仙融 (令和元年5月発行 会報「えんじゅ99号」掲載)

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